2006年6月アーカイブ

RAIN

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雨が降る季節は、日本では梅雨。
なぜに梅の雨なんでしょうね。布袋寅泰氏からもらった
ヨージ・ヤマモトの白いハットをかぶって、傘をささない
文化圏のパリで暮らしていた頃から、帽子はボクにとって
傘でもあります。これがオリジナルのヨージさんの。

そして、茶色を友人に作ってもらったのがこれで、
サムライ・フィクションの頃にもかぶっていたので汚れと
いうか、手あかやらなんやらで汚れまくってますが。
風に飛ばされてトラックになんども轢かれてしまったり
雨でグショグショになったら、太陽の光でこんがりと
焼くときに形を決めたりね。

そして、現在もっている中でもほぼ新品がこれです。
オリジナルから、素材もハラコ風のフェルトになり、いつのまにか
ウエスタン風になっていますね。もっとヨーロピアンだったん
だけどね、最初の頃は。ただ、ボルサリーノとかの本当のヨー
ロピアンの帽子はかさが高いので顔が長めのボクはそこが低い
方が似合うというわけでオーダーしてるってわけ。

歴代の帽子たちです。

帽子は目立つので監督としては、現場でスタッフからすぐに発見しやすい
から便利とかね。実際に果物とかを運ぶのに便利とか、そういうのも
あるけど、最近はもうどうでもよくなってきたなあ。かぶらない日も
多くなった。そういえば、昔、サンダンス映画祭に行ったときは周り
の人たちがみんな、ウエスタンハットをかぶっていて、なじんだのが
おかしかったな(笑)
そして、雨の時期のもみじには、赤い種がありますよね。
この赤いのが地面に落ちていて、これって何だろうって京都の
お寺で苔にはまっていた頃に思っていて、いつの日かにこんなに
なっているんだなあって、わかったんだ。

そして、花火みたいに花を咲かしているこの黄色い花がボクを呼んでいました。


みなさん、風邪をひいたり、体調を崩しやすい時期ですから、
気合いで乗り切ってくださいね。

モンマルトル

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パリの大文字山。
僕はパリでは必ずここに行きます。
雲の変化がとってもすばらしい名所なんで
観光ツアーだと短いのと階段であんまり長く
いないと思うけど、一日いても下に降りたら
カフェもあるし、飽きない場所。

After Cannes

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一人旅は好きだったけど、一人でめしをずっと食べるのは
楽しくないなあって思っちゃったカンヌ前半部もあったけど
やっぱり緊張してたなあ。あの人の多さとか。
表参道に東京に住んでても毎日行けないもの。
そのあとにパリに行って友人らとの楽しいパリの旅で
元気になってカンヌに戻ったら受賞で、
最後の英語のスピーチをした。
ただでさえ、日本語でも人に通じない中野語が
英語になり、そしてフランス語に通訳されて
会場にアナウンスされてる間の

これはジリジリします。
伝わってんの???  てね。
そしてなんだか終わって、退場する前に
司会に、何の賞なの?って
きいて退場。さっぱりわかっていませんでした。(笑)

新聞記者と映画記者たちに
シャンパンで乾杯会をやってもらって
酔って、ブログ作ってパックして
寝てすぐ起きてニースにタクシーで
移動して、ウイーンに飛んで
4時間ボーと乗り継ぎ待って
そこから12時間退屈して
ついて運転して家に帰って
明海に会い、子供達を抱きしめ
うれしいモードのはじまり。
そしてみんなからお祝いのメールをもらって
エネルギー充填FULL。
受賞のおかげで懐かしい人と再会できたり、
メールでやりとりしたりで
そんな一番のピースな出来事やうれしさは
カンヌでの受賞のおかげと実感しはじめて
ありがたくありがたく思う日々です。
みんな本当にありがとう。
本当にきれいなフイルムなので
映画館でフイルム上映で見てほしいと心から
思います。
これは、観客が ”船みたいだよ”と言っている
カットです。シュー。

アイロンは東本三郎さんの若いときの思い出が
原作で、REMAKING of Saburo's Memory
なのですが、すごく無口です(笑)
人生市場『闇市編」扶桑社が原作です。
僕はシューっていうのがみたくて撮りました。
呼吸する映像、間の短編。僕はアイロン道と
よんでいるけど、華道、茶道、武道と通じる
凛とした気合いの必要な瞬間が多いのも事実です。
45年前の暑い夏のアパーとの部屋で
アイロンをかける男の感情のムードを音楽で
表現した作品です。
なにせ、僕が好きなように好きなものを書いて
撮ったのとは違うので、監督として、
少し違う味を出せたなと思います。
やはり、何人かで知恵を出したり、名人に 撮影してもらったり、名人に照明してもらったり すると、いいものができますね。 誰か、一緒に映画を作りましょう!