2009年6月アーカイブ
去る6月25日にダビング(映画の音ミックス作業)が終わって、TAJOMARUは
完成に後一歩になりました。山本プロデユーサーの最後まで映画を良くするために
あれこれ工夫する姿を見て、またまた勉強をさせてもらいました。
僕もすごく満足したエンデイングにもなり、みなさんに楽しんでもらえる良い映画に
なったと思います。明日、ゼロ号試写はお客になったつもりで、観て泣きます。
すごい映画です。何がすごいかって、小栗旬の演技です。圧倒的な魂の演技を
みなさんに観てもらいたいと思います。
去る6月13日、京都国際会議場イベントホールにて、ファッション・カンタータ・フロム京都が開催されました。
今回は、美の巨匠たちというテーマで、人間国宝の羽田登喜男さんと、クリスチャン・デイオールの特集でした。
羽田登喜男さんは、手書き友禅の巨匠でした。おしくも昨年、他界されましたが、そのものづくりにかける精神は
多くの作家に影響を与えました。おしどりをモチーフにした作品は、人気も高く、その絵の質の高さには感動を
覚えるし、すごい仕事だと、アップにしてみるとわかります。
羽田工房HP
今回は、栗山千明さんが、メインキャストで、京都で羽田さんの作品を着てもらい撮影した映像で、
イベントはスタートしました。着てもらった着物はこの青色の着物で、蝶が野を舞う風景です。
映像は、シネマスコープに広く上映をしました。金沢のシアターハウスのスクリーン生地を全面に貼ったセットに
バルコの素晴らしく明るいDLPプロジェクターで上映された映像は、僕が今までに見たなかでとびきり美しい
画質でした。
そしてセンターの幕があがって、和装作家のコレクション。一珍友禅の中野幸一さん、手書き友禅の木戸源生さん
上村米重さん、村田正彰さんの作品を着物モデルさんが、着て歩きます。
旅館のおかみさんとか、踊り子さんなどの日々、着物を着て暮らす人の歩き方はスッスッっと、襟もとが揺れずに
しなりながら歩くのが美しいんですが、モデルさんたちは、普段着ていないので、いつも満足できる歩きには
なりませんが、うまい人もいて、その人が歩くと着物までが美しく見えたりね。着物は着た人が美しく見えるために作るのであって、自分たちの芸を見せるために作るのではないという精神は、作家さんには共通しており、それも羽田登喜男さんの教えなのです。
こちらは、パトリック・ヌジェさんのアコーデイオン演奏で、ゲストのレデイ・ブルーが踊っているところ。
パリの空の下でという曲で、全身LEDのレデイブルーが発光しながら踊るさまは、とっても見た事ない風情で
ワクワクしましたね。
そして、クリスチャンデイオールのショーもあって、杏ちゃんがトップで歩いてかっこ良かったですよ。
そして、オレンジペコーの素敵なライブ。僕は感動して泣いてしまいましたよ。よかったあ。
そのあとには、羽田登喜男さんのコレクション。なにせ、○億円の保険をかけたくらいに貴重な着物の数々。
美しい美術工芸品が着て歩く事で完成系になった瞬間ですね。
栗山さんが着て歩いた振り袖はこんな着物でした。
そして最後に浅野ゆう子さんが登場してコレクションは終了。フィナーレとなりました。
てなわけで、朝から合計4回やりまして、過去最高の入場数でした。
4回目以前のお客様には、音が大きすぎてしんどい思いをさせたかと思っておりまして、大変に恐縮しております。
でも、とにかく美しい一日でした。岡野弘幹さんの生演奏は今回も夢の世界にお客さんのみならず僕をも連れて行って
くれました。みなさん、どうもありがとうございました。