admin: 2007年12月アーカイブ
2007年も今日でおしまい。いろんな事がありました。
僕の大好きな人も何人か、去りました。
1990年にパリに呼ばれて、リタ・ミツコという男女二人のユニットの
MVの撮影に行きました。ギターを弾くのが夫のフレッド。そしてヴォーカルが
奥さんのカトリーヌ。HipKitのremixで7分近い曲をサイケだったり、グルーブ
だったりで、僕の出せる音楽映像パワーを出し切ってセッションした作品です。
その撮影の時、フレッドはステレオマニアックで、プレイバックがモノラルだ
ということだけで、そこに立っていられないと言って撮影が4時間の空白に。
そんなときに、奥さんのカトリーヌが小切手をもってスタッフに特別報酬を
支払い、ステレオプレイバックになったとか、すごいエピソードばかりを
経験しました。その後、シガールでライブをやっているというのでニューヨーク
から,かけつけたら、拉致されてそのまま、2週間ライブを撮影して編集したり。
そんなかんなで僕に撮ってはパリ=リタミツコなのです。
2002年に連絡があり、TRITON という曲のMVで再会。少し肺気腫があると
フレッドは言っていたが、まだ、元気だった。
その年の秋にはSASHAという曲も撮影して、楽しく再会を迎えたのに。
今年の11月30日にフレッドは天国に行きました。パリ中が喪にふくしたそうです。
やさしくて、才能にあふれていて、とにかくロックスターだった。フレンチの。
フレッドの笑う顔は一生忘れない。
そして、12月、編集終わって、台所ではがきを見たら、喪中にて新年の挨拶を控えますの
案内に、、そこには僕の大好きな人の名前が。
美紀ちゃんが半年前に他界していた事を知らせるそのはがきを持って呆然自失。
美紀ちゃんがいなかったらサムライフィクションという映画はこの世にない。
彼女がいたからピエール瀧もフミヤも布袋も風間杜夫さんも映画に出てくれたのだ。
1年前に結婚式で見た美しい彼女の姿と笑顔が脳の中を浮遊していった。
そんな彼女を最後まで支えて見守っただんなさんに深い感謝とその愛の大きさに何度も涙した。
美紀ちゃん、ありがとう。そして、未練なく、天国に行って早口でしゃべりまくってください。
大好きでした。あなたの笑顔が。
今年はの後半はすごいいい作品をたくさん作った。
中村哲也さんの作品を撮影したパイオニアの次期プラズマのデモ映像では
清水靖晃さんにまたまたいい音楽を作ってもらって、黒が締まるという意味では
究極のfuture KUROにふさわしい映像を作れた。
そして現在も撮影中だが、短編集『男たち』を製作中です。
助監督として活躍中で、新年あけて初めての長編映画「ちーちゃんは悠久の向こう」
が公開される兼重 淳監督には
http://www.47news.jp/CI/200712/CI-20071226-14492695.html
出演 吹越満、宮本大誠さんで『スパゲテイナポリタン』を、
そして芹沢康久監督(ハナとおじさん)には、ルー大柴さん主演で
『Gi』という作品を
僕は田口トモロヲさん、細野祐美子さん出演で「午後三時三分十五秒の観覧車」
と来年撮影で松方弘樹さん、松雪泰子さん、小林滋央さん出演の
「灯台」の2本を監督します。
カンヌに出した「アイロン」の続編が2本で、それだけだとクールすぎるので
ファンキー&ラブリーな2本も加えて全部で5本の短編集になります。
来年、公開できる予定で頑張ります。
みなさんも来年をよき年にするべく、毎日ちゃんと生きてすごしましょう。
Beautiful
Artistのアユセコズエちゃんを撮影 田島一成、衣裳 島津さん、
メイク にわくんで撮ったこの作品。
{ One }
宝物のようなこの音楽に泣いた僕はタジマックスに泣けるんだよ、
ここに一生懸命踊ってるのがくると。と訴え、編集中に何度も
ぐっときて泣いてしまったのはマックスと僕だけかもしれないけど。
でもみんなも曲に集中していると同じ気持ちになるはず。
梢ちゃんは自ら打ち込みもやって、全部自分のチューニングを
持っている天才。踊りも1日の練習ですぐにハードなライブツアーの
隙間に撮影にきて見事なダンスっぷり。AIR:MANの振り付けは
曲に完璧にシンクロしてるしね、すごい奇跡みたいなスタッフの
力の結集ですばらしいクリップができました。
自分的には、今までで一番好きです。少なくとも泣けるのは初めて
だし。思った通りに演じてもらって思ってた通り以上になって
完成したから。それもこれもテイくんの吸引力なんでしょう。
Showtime!!