2006 autumn-winter Tour

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毎年、夏が忙しいんだけど、今年は秋から忙しかった。移動も多く、ツアーみたいな
スケジュールといえば、経験者は想像がつくかも。
パイオニアのCMで岩井俊二監督、そしてプラズマの開発者の方々にインタビューする
形式の広告が終わって、翌日に韓国へ。
11月韓国ソウルにて開催されたのだけど、そこから忙しくてブログれなかった。
AISFF 2006ショートフィルム映画祭の審査員として二度目のソウル入りした。
カンヌ映画祭で会ったキューレーターの招待だったがサムライフィクションが
グランプリを受賞した時にお会いしたプチョン映画祭の実行委員でもあり
この映画祭も関わっている韓国でとても尊敬されている俳優のアン・ソンギさんが
やっているのだから恩がえしで審査も引き受けたのだけど。80本以上で一本が
15分以上あって、けっこう見るには時間と精神力がいる。世界から集めた短編
はどれもクオリテイがとても高くて、パワフルだった。
「王の男」のイ・ジュンイク監督と楽しい対談をした。

なにせ、空前のヒットを記録したこの映画、美青年も注目だが、とっても新しい時代劇。
監督は『サムライフィクション』のスピリッツ(ファンキーも美も笑いもありあり)が大好きで
勇気をもらったと。そこで僕は「大成功して何が変わった?」と一番最初に聞いてみた。
すると、「借金とりから電話がない!!」とのこと、大借金を映画製作で作っていた彼は
監督であると同時にプロデユーサーでもあり、前作「ラジオスター」の撮影中にも何度も
借金取りが『本番!!」の声のあとに電話してきて、出ないと殺される(笑)から出ると
撮影も中断!!それがお金返せたし、もう電話こないから最高!!との事だった。
こういうファンキーな博打打ち系映画人がまだいるのが韓国映画界の懐の深さと、
映画全盛期にあるということを示していて
うれしい。そして映像のクオリテイはとても高い。
そして僕はケジャンを求めて街へ。一緒に韓国映画を企画しているキムさんと助手の平間と
生カニをたべた。

そして朝焼けの美しいソウルを去る。雲が美しい!!


映画祭を一日早く切り上げて羽田に到着後すぐに真鶴へ。
そこに「SFサムライフィクション」の時にサードで「SFステレオフューチャー」でセカンド 。
「八月の虹」でチーフ助監督をやってくれた金丸雄一が監督としてデビューできるかどうかが
僕が監修することで実現しそうなので助けて欲しいと電話があって、そりゃ是が非でも応援しるべしと
仕事の合間を無理矢理作ったわけで、とりあえず伊豆へ。

金丸は男らしくて、カッコイイ。撮影には「蝉しぐれ」の釘宮カメラマンという
心配のいらない現場なので、僕はひたすら、海岸のゴミを拾っておいた。
ほんとにプロデユーサーとか監修とかって現場じゃヒマすぎるからね、僕がやると。
カメラは最近、僕もこればっかだけど、最もチープながら、活動写真が撮れるMINI35を
装着したZ1jのHDV。

そして素晴らしい夕日も金丸監督を祝福するように出ていた。

「それぞれの空」というV6のCDを買うともらえる特典DVDだったので、V6のメンバー
たちと当然会う訳で、みんなとってもいい目をしていたのが印象深かった。
そして、深夜3時に自宅に帰り、翌朝7時からCMの撮影。大塚愛ちゃんと10時間
すごして、翌朝大阪へ移動。今度は倖田來未ちゃんのCM撮影。セリフで「ええなあ、これ、なあ」
という関西弁を言ってもらう訳だが、その「なあ」っていうニュアンスをやるとわずかに首に
しわが出るので倖田さんに首を止めて言えないかな?と言ったら、「なあ」っていうのは
関西人はどうしても首が前に出ながらしか言えないという事実が現場にいた、僕のワイフで
ヘア・メイクの中野明海との二人のやりとりで明らかになり、大笑いして楽しかった。
そして、その仕事を仕上げるために何日もスタジオにいて、それらの途中にパイオニアの
来季の新しいプラズマに流す美しくて黒が締まって、細かいデイテイルのあるものを
ストーリーがほのかにある程度にしあげるという企画で、16歳のファイーザちゃんとか
きれいな花を撮影した。


もうなんといっても、ハイビジョン非圧縮10ビットというハイスペックでパキパキに
撮るから、うぶ毛までプラズマ60インチではくっきり。

黒の諧調をどこまでも表現するプラズマの中でもこのテレビはブラウン管時代に見ていた、あの
こくのある、艶やかな黒が出る。だからブラウン管をついにしのいだ記念になるだろうと
思うくらい、凄いもので、撮影の時もファインダーよりも広い画角のドット・バイ・ドットという
表示ができるから非圧縮のドットに撮影しているものがそのまま出る。驚きまくった。
このテレビが来年出るから、僕はこれを使って「黒締めの中野」と自覚していた88年から
98年までの中野節が映像にまた表現できるかと、とても楽しみなのだった。
花火とかはやっぱり、液晶TVとかだと目に痛いしね。黒が締まると言っても液晶はなにせ、
光ってる訳だからさ、黒にならないのだよ。映像作家はプラズマで仕事するべし。
そして、それはそれは細かく映っているので編集は時間かかりまくったけど、満足する仕上がり。
そして、引き続き、今度は来日中のある有名なプレイヤーに日本の少年を励ましてもらう
メッセージを撮るために横浜のホテルに3日間、滞在した。

部屋にスタジオを仮設して待つ事毎日12時間。そして収穫なし。
長い間、疲れた僕を癒してくれるかのようなヒマな時間だったが、座り続けたので
よけいに疲れた。そして、僕は広島はテレビ新広島主催のショートムービー映画祭の
審査で広島へ。面白い作品も、才能ある作家もいて、楽しく審査を終えて、姉と会い、宮島の
穴子めしを食するために宮島口の「うえの」へ。冷えても凄くおいしい穴子めし。この店で
おみやげを買って、夜や翌日の昼に冷えてもお米がつややかで汁っぽいこの名品を食して
我が家に帰ったなあと一息の僕でした。

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このページは、adminが2006年12月18日 00:38に書いたブログ記事です。

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